ホテル、結婚式場、レストラン、居酒屋、バーなどで働くスタッフは、お客様からドリンクのオーダーを受けたり、ドリンクについて質問されることがあります。お客様に喜ばれる接客を行うためにも、ドリンクの種類や材料について覚えておくとよいでしょう。そこで今回は、接客業・飲食店で働きたい方に向けて、ワイン・ウイスキーを使ったカクテルの作り方、ウイスキーの種類について紹介します。
目次
ワインを使ったカクテル
ワインを使ったカクテルは、ワインが苦手な人にとっても飲みやすいとされています。カクテルの名前や材料を知っておけば、オーダーが入った時に安心です。
①キール
・白ワイン 120ml
・カシスリキュール 10ml
を氷の入ったグラスに入れ、軽く混ぜます。白ワインベースにカシスの香りや甘みが加わり、飲みやすいので人気があります。
②キールロワイヤル
・スパークリングワイン 120ml
・カシスリキュール 10ml
をワイングラスに入れ、軽く混ぜます。
ちなみに「スパークリングワイン」は炭酸の入ったワインのことで、「シャンパン」はスパークリングワインの一種です。
③キティ
赤ワイン:ジンジャーエール=1:1
をワイングラスに入れ、軽く混ぜます。色鮮やかで美しく、口当たりのよいカクテルです。
④カリモーチョ
赤ワイン:コーラ=1:1
をワイングラスに入れ、軽く混ぜます。最後にレモンを添える場合もあります。
こんな単発バイトあります!
ウイスキーを使ったカクテル
ストレートやロック、水割りなどの飲み方をするイメージが強いウイスキーですが、カクテルを好むお客様も少なくありません。種類を覚えておけば接客時に安心です。ウイスキーの種類については、記事の後半で解説しています。
①ハイボール
ウイスキー:炭酸水=1:3~4
を氷の入ったグラスに入れ、軽く混ぜます。
②ゴッドファーザー
・スコッチウイスキー:アマレット=3:1
を氷の入ったグラスに入れ、軽く混ぜます。
名前の由来は、イタリア人社会を描いた映画「ゴッドファーザー」(1972年公開)からきています。材料として使われる「アマレット」は、イタリア生まれのリキュールで、杏の種「杏仁」を原料とし、甘みとアーモンドのような香りがします。
③マンハッタン
・ライウイスキー:スイートベルモット=3:1
・アンゴスチュラビターズ 1ml
を氷の入ったグラスに入れ、軽く混ぜます。そのあと、レッドチェリー1個を飾ります。
名前の由来は、ニューヨークのマンハッタン・クラブで初めて提供されたことからとされています。別名「カクテルの女王」とも呼ばれます。
「スイートベルモット」は、白ワインにハーブやスパイスを配合したフレーバードワイン「ベルモット」の甘口タイプです。
「アンゴスチュラ・ビターズ」は、ラム酒にリンドウやハーブなどを配合した苦味酒です。
④ミントジュレップ
・バーボンウイスキー 60ml
・砂糖 10ml
・炭酸水 10ml
を氷の入ったグラスに入れ、軽く混ぜます。最後に、ミントの葉4~6枚を飾ります。
ミントジュレップは、アメリカ南部生まれのカクテルで、ミントを使うことでウイスキーの苦みを和らげます。名前は、「苦い薬を飲みやすくするための水」を意味する「ジュレップ」が由来とされています。
よく使われるウイスキーの種類
ウイスキーの定義は各国によって違いますが、一般的には、大麦麦芽やトウモロコシなどの穀物を原料とし、木製の樽(たる)で貯蔵熟成させた蒸留酒のことをいいます。樽を使い長年熟成させることにより、まろやかでコクのあるお酒が完成します。
ウイスキーの生産や人気で世界的に高い評価を受けているのが、スコッチランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5か国で、世界5大ウイスキーと称されています。
①スコッチウイスキー
「スコッチウイスキー」 は、スコットランドのウイスキーで、ウイスキーの代名詞ともいえる存在です。生産区分は、ハイランド・スペイランド・ローランド・キャンベルタウン・アイラ・アイランズの6つの地域に分類されています。
②アイリッシュウイスキー
「アイリッシュウイスキー」は、アイルランドや北アイルランド地方で生産されているウイスキーです。未発芽の大麦や大麦麦芽を原料とし、製法の過程で蒸留を3回行うことで知られています。オイリー且つマイルドな味わいのものが多いです。
③アメリカンウイスキー
「アメリカンウイスキー」は、アメリカで生産されているウイスキーです。原料にはさまざまな穀物が使われており、トウモロコシが51%の「バーボンウイスキー」、トウモロコシが80%の「コーンウイスキー」、ライ麦が51%の「ライウイスキー」などが有名です。
④カナディアンウイスキー
「カナディアンウイスキー」は、カナダで生産されているウイスキーです。原料は、ライ麦、大麦の麦芽、トウモロコシなど。まろやかでクセがなく飲みやすいので、ウイスキー初心者の方や、カクテルで飲みたい方におすすめです。日本では、「C.C.」の愛称で知られる「カナディアンクラブ」が長年高い人気を誇っています。
⑤ジャパニーズウイスキー
「ジャパニーズウイスキー」は、名前の通り日本生まれのウイスキーです。かつて、スコッチウイスキーの製法をベースに、日本人好みの味にアレンジしたことが始まりとされています。口当たりは軽めで、ハイボールや水割りにおすすめです。
参考サイト:
「カクテルレシピ – Liqueur&Cocktail – サントリー」https://cocktailrecipe.suntory.co.jp/wnb/cocktail/top/temp__top
「カクテルエフ・リカー」https://cocktail-f.com/
「サントリーウイスキー」https://www.suntory.co.jp/whisky/index.html
ワインやウイスキーを使うカクテルを知っておけば、いざという時に役に立つ
ワイン・ウイスキーを使用したカクテルは、カシスやピーチなどフルーツ系のリキュールを使うカクテルに比べ、オーダーが入る機会は多くないかもしれません。しかし、知識を持っておくことで、もし忙しい時にお客様からオーダーや質問を受けた場合でもすぐに対応できます。
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