結婚式の披露宴では、大勢のスタッフが協力し合っています。スタッフの職種は多岐に渡るので、まだ勤務経験のない方は、どこにどんなスタッフがいて、どんなことをするのか、イメージしにくいかもしれません。そこで今回は、接客業・飲食店のバイトに興味をお持ちの方に向けて、披露宴で働くスタッフの構成や全体像についてご紹介します。
スタッフの役割分担
まず、結婚披露宴に携わるスタッフの大まかな役割分担を説明します。
キャプテン
新郎新婦に付き添いながら、披露宴の進行を取りまとめる。
進行アシスタント
キャプテンの補佐として、サービススタッフに指示を出す。
料理アシスタント
披露宴の進行を踏まえ、キッチンとやり取りをしながら、料理を出す時間を調整する。
親御様係
両家の親御様をサポート。
サービススタッフ
料理をゲストのテーブルに配膳する。披露宴開始前は、ホワイエ(ゲストの待合スペース)でゲストにウェルカムドリンクを提供する。
バースタッフ
ドリンクを作る。
ドリンカー
ドリンクのオーダーや提供を行う。
ランナー
キッチンから会場へ料理を運ぶ。また、サイドテーブルに集まったお皿などを下げる。未経験者が初めに配属されることが多い。
クローク
ゲストの荷物の預かり、お渡し。
ホワイエ担当
ホワイエにてゲストを案内する。
スタッフの体制
披露宴スタッフの体制は、【チーム制】と【卓持ち制】があり、「サービススタッフ」の構成や役割分担が違ってきます。
では、【チーム制】と【卓持ち制】の一般的な体制や全体図を見ていきましょう。今回は、どちらも10卓規模を想定しています。
①チーム制
チーム制は、披露宴の規模に応じてスタッフがいくつかのチームに分かれて配膳や接客を行います。今回想定している10卓規模では、2チームに分かれることが多いです。
各チームに、まとめ役の「チームリーダー」1名、ドリンクのオーダーや提供を行う「ドリンカー」1名、料理の提供とキッチンから運ぶランナーを兼務する「サービス&ランナー」数名が配置されます。ドリンクを作る「バー」を担当するのは1名、規模の大きい披露宴なら2名になることもあります。
披露宴の最中、キャプテンは新郎新婦の傍でスタンバイ、進行アシスタントは会場内を動き回って全体をフォロー、料理アシスタントは 会場の中でもキッチン寄りの場所でスタンバイしています。
チーム制の場合、「サービス&ランナー」は、まず料理をキッチンからサイドテーブルまで運び、その後、自分が担当するエリアのテーブルに配膳します。
「ドリンカー」は、エリア内のテーブルに着くゲストからドリンクのオーダーを受け、「バー」スタッフが作ったドリンクを提供します。
「チームリーダー」は、進行アシスタントからの指示を伝えます。また、サービスがしっかり行き届くよう「サービス&ランナー」「ドリンカー」をフォローするのもチームリーダーの役目です。
②卓持ち制
卓持ち制は、各テーブルの配膳やオーダーを担当する「卓持ち」を1名ずつ配置し、キッチンからサイドテーブルまで料理を運ぶ「ランナー」を数名配置します。チーム制同様、ドリンクを作る「バー」担当者は1~2名ということが多いです。
披露宴開始時に「卓持ち」スタッフは、自分の担当テーブルのゲストの方々に挨拶をして、自分が担当する旨を伝えることもあります。
卓持ち制の場合、「ランナー」は料理をキッチンからサイドテーブルまで運びます。「卓持ち」は、ランナーが運んだ料理を担当テーブルのゲストに配膳するほか、ドリンクのオーダーを取り、「バー」スタッフが作ったドリンクを配膳します。担当テーブルが決まっているので、「卓持ち」は1人1人が周囲をしっかり見ながら、テキパキ動くことが大切です。
披露宴をやり遂げた時の達成感は大きい!
今回は、接客業・飲食店のバイトに興味がある方向けに、披露宴で働くスタッフの構成や全体図を紹介しました。【チーム制】も【卓持ち制】も、大切なのはスタッフ全体の連携や協力です。
初出勤の際は、最初のミーティングで披露宴の進行や自分の役割をしっかり確認し、わからないことはチームリーダーや先輩スタッフさんにきちんと聞いておきましょう。そして……披露宴が無事に終了した時の喜びや達成感は、忘れがたい経験になります!
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