ブライダルの人材不足を解消するポイントは?

アフターコロナで懸念される人材不足

 10月に緊急事態宣言が解除され、ブライダル業界にも活気が戻ってきました。一方で、懸念されるのが人材不足の再来です。コロナ禍による結婚式需要の低下を受け、結婚式場はコストや人員を削減し、社内でヘルプを回すなどして披露宴スタッフを確保してきました。今後はコロナ禍で結婚式を延期してきた人たちも含め、ブライダル需要は急激に高まり、招待客数の増加も見込まれますので、社内ヘルプだけでは回らなくなるでしょう。しかし、配ぜん会社もこれまで稼働が少なかった分、人材確保が追い付いていない状況。人材不足は、結婚式場と配ぜん会社共通の課題です。

 アフターコロナの人材不足を解消していくためのポイントとして挙げられるのは、「業務効率化」「人材供給会社任せにしない」です。

業務効率化

披露宴 テーブル

 コロナ前からブライダル業界のサービス部門は離職率が高く、人材不足でした。大きな要因になっているのがサービススタッフの業務負担。サービス部門はおよそ8割が学生のアルバイトですが、求められることが多過ぎるから他の業種に流れてしまい、現場は新しいスタッフが多くなってしまいます。

 本来サービススタッフの役割はお客様への「おもてなし」でしたが、結婚式場が増え、「差別化」として多くのオペレーションが盛り込まれるようになりました。その結果、什器や品数が増え、ドンデンもこなさなければならず、さらに演出も盛り上げる……といった具合にサービススタッフの負担が膨れ上がり、「おもてなし」に費やす時間が取れなくなっています。

 たとえば、披露宴のテーブルセットは今もカトラリーやグラスを複数並べる慣習が根強いですが、並べるには多くの人員と時間を取られ、新しいスタッフにとっては、手順を覚えることも含め難しい作業です。そういったセッティングサービスを本当にお客様が望み、集客につながっているのかという観点も含め、オペレーション改革を行う時期に差し掛かっています。

 また、今後は少人数でオペレーションを回す戦術も必要です。結婚式場は、キャプテンやアシスタントという役割のスタッフが料理サーブを行うなど動きの幅を広げれば、少人数でも回るようになります。

人材供給会社任せにしない

ホテル ブライダル バイト 就職 有利

 これだけ人材不足が深刻になると、式場側の自社努力も問われます。現状では、離職率が高く、新しいスタッフを受け入れる環境が整わず、人材確保や教育にノータッチで、新人研修やスキルチェック、初出勤した人に制服や名札を渡すことまで配ぜん会が担っている会場も多く見受けます。

 しかしコロナ禍で低稼働が続き、人材供給会社では、スタッフを確保するコーディネーター就労責任者という役割を担っていた従業員の離職が増えました。配ぜん会側の教育体制の基盤が不安定な中、アフターコロナでいざ人を集めようとしても、すぐに人は集まりにくい状況です。式場側はサービススタッフに目を向け、サービス部門の教育や賃金の体制を整えなければなりません。

バリプラでは「ダイナミックプライシング」を導入

 賃金に関していえば、これまでサービス部門のアルバイトは繁閑の差が激しいにもかかわらず、大安土曜の忙しい日も日曜仏滅で余裕のある日も、サービススタッフの時間給は同じということがほとんどでした。その課題を改善すべく、弊社が運営す接客業・飲食店のバイト探しアプリ(サイト)「バリプラ」では、繁閑によって時間給の流動化させる「ダイナミックプライシング」を導入しました。働く側のモチベーションを高め、お客様によりよいサービスを安定的に提供していけることが期待できます。

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