ホテル業界・ブライダル業界には、たくさんの施設や企業があります。同じ業界や職種でも、働く現場が違うとそれぞれでコンセプトやこだわり、働いている人も違うので、幅広い知識や経験が得られます。アルバイトや派遣・紹介社員の場合は、自分の希望でさまざまな施設で勤めることができるのも一つのメリットですよね。
そこで今回は、ホテル・ブライダル業界で働く方向けに、ホテルや結婚式場の種類の違いと、働く現場が違うと学べることについてご紹介します。
目次
ホテルのランク ~カジュアルからラグジュアリーまで~
ホテルのランクについて明確な定義はありませんが、その用途や付帯施設、サービスレベルなどの違いによって一般的に以下のようなランクに分けられます。
ホテルのランク、格付け
〇ラグジュアリーホテル・・・最上級
〇ハイエンドホテル・・・高級
〇アッパーミドルホテル・・・少し高級
〇ハイビジネスホテル・・・コストパフォーマンスと贅沢の両立。
〇カジュアルホテル・・・コストパフォーマンス重視。
この中でも今回は、ラグジュアリーホテルの特徴について見ていきましょう。
ラグジュアリーホテルの特徴
・内装や建物が豪華
・宿泊以外にも宴会場やレストラン、リラクゼーションなどの施設が充実している
・ホテルの中だけでも多用途で楽しめるため、ご来館される方の目的もさまざま
・お客様からの期待値も高い
・ホテル特有のかしこまった雰囲気があり、勤務時の身なりの規定も多い
・接客はより丁寧で格式ある対応が好まれる
ラグジュアリーホテルでの勤務をしてみたいけど気が引けるという方も多いと思いますが、未経験から始めている人も多くいるので心配ありません。出来る仕事から初めて徐々にスキルアップしていくこともできます。
結婚式場の種類
挙式、披露宴を行う結婚式場にも、さまざまな種類があります。それぞれ施設の特徴と働く際の注意点についてご紹介します。
①ホテルウェディング
ホテルウェディングは、格式あるホテルならではの華やかさが “特別感” を演出し、親族や会社関係のゲストなど幅広い年代をお招きする結婚式に向いています。そのため、サービススタッフにはレベルの高い接客技術とホスピタリティが求められます。正しい言葉遣いや所作、丁寧な心配りを身につけていきましょう。また、披露宴従事中に宿泊のお客様に声を掛けられご案内する場合もあるので、ホテルに関する基本的なことは答えられるようにしておくのも良いです。
②ゲストハウス
ゲストハウスは、チャペルと披露宴会場が備わった貸し切りの一軒家です。自分の家にゲストを招いているようなアットホームな雰囲気が人気となっています。貸し切りのため自由に飾り付けができますが、新郎新婦の持ち込みのアイテムは、基本的にはキャプテンやアシスタントなど上のポジションの人が飾り付けをします。日によっては1日に3回も披露宴が行われることがあり、サービススタッフにとっては片付けと次の準備が大変な部分です。また、「ゲストには緊張せずに楽しんでほしい」という新郎新婦の想いが込められているので、ホテルのようなかしこまった接客よりも温かみのある接客を求められます。
③専門式場
専門式場とは、結婚式・披露宴だけを専門的に行っている施設のことです。チャペルや神殿、和や洋の披露宴会場がひとつの敷地内に揃っていて、さらに着付けルームや美容室が備わっているものもあります。ゲストハウスのように貸し切りではなく、異なる会場で別の結婚式が行われているのが特徴です。会場が複数ある分、ゲストハウスよりは片付けと準備に追われることは少ないでしょう。雰囲気はアットホームなので、親しみやすさのある接客が向いています。
④レストランウェディング
普段はレストランとして営業している施設を貸切って行う結婚式です。ゲストハウスと似ている部分はありますが、よりキャパが小さくゲストとの距離が近いため、少人数の親しい人達だけで楽しむことができます。基本的にはそのレストランで働いているウェイター、ウェイトレスが対応します。
働く場所が違うと学べること
ここまでホテル・ブライダル業界の施設の違いについて紹介してきましたが、さまざまな施設で勤務することで多くの学びを得ることもできます。ここからは働く場所が違うと学べること3選をご紹介していきます。
①サービス方法の違い
違う施設で働いてみると、サービスの仕方について「あそこではこうだったのに、ここではこうなんだな」ということがよくあります。
例えば、コーヒーカップの取っ手の向きです。お客様から見て右側に取っ手を向ける「アメリカ式」を導入している施設もあれば、左側に取っ手を向ける「イギリス式」の施設もあります。イギリス式では取っ手を左手で抑え、右手でスプーンを使うことが想定されています。
このように施設によってサービスの仕方が異なり、それぞれに込められた想いに気付くことができます。その分グッと視野も広がり、よりお客様に合わせた接客ができるようになるでしょう。
②働く人々の違い
一緒に働く人が変わると、今までになかった気付きや発見があるのでより自分の成長に繋がります。例えばグラスに注ぐ飲み物の量について、指定されている量をきちんと守る人もいれば、状況に応じて変える人もいます。
「お水を頼まれたけどかなりお酒を飲まれていたから、いつもより多めに8分目まで注いで持っていこう」
「小さいお子様だから、こぼれないように取っ手のあるコップに6分目くらいに入れよう」
というような感じですね。
このように、状況に合わせて対応を変えているのをみて「サービスはそういうものなんだ」と感じる人も多いようです。さまざまな経験値の人と働くと良い刺激になります。
③仕事内容の違い
経験やその場の状況にもよりますが、施設によって任せられる仕事の範囲が変わることがあります。例えばサービススタッフの場合、披露宴での配膳のみを行う施設もあれば、披露宴開始前の親族控室のケアから任されることもあります。さまざまな場所で働いて、自分がやりがいを感じられる仕事を任せてもらえる施設を選ぶのも良いですね。
さまざまな施設に行って経験を積もう
今回は、ホテル・ブライダル業界の施設の違いと、働く場所が変わった際の注意点や学べることについてご紹介しました。いろいろな違いに触れることで、サービスのスキルアップができたり、価値観を広げることもできます。上のポジションを目指すときには同じ場所で経験を積むことが大切ですが、たまには他の施設のサービスをのぞいてみるのも良いかもしれませんね。
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