他のアルバイトではなかなか味わえない体験ができると人気のブライダルスタッフのお仕事。披露宴のお料理やドリンクを提供するサービススタッフや、キッチンからお料理を会場に運ぶランナー、ご親族の案内係、クロークなどのお仕事は、主にアルバイトの方が活躍しています。
今回はそんなアルバイトの方々を取りまとめる現役のキャプテンNさんに、お仕事内容ややりがい、大変な部分について取材しました!
目次
これまでの経歴
実は、専門学校は建築デザインの学校でした。しかし私が就職する年は就職難の年で、建築デザインの仕事も募集がなかったのです。自分のやりたい仕事が見つかるまではと、そこからしばらくフリーターをしていました。その間にブライダルスタッフのアルバイトに出会い、社員になってプランナーやサービススタッフを経験、現在は現場を取り仕切るキャプテンとして働いています。
なぜブライダル業界へ?
フリーターをしていたころ、友達の結婚式に呼ばれる機会がありました。式の感動的な空間を目の当たりにして、こんなふうに人を幸せにする、人の人生に関わる仕事がしたいと思い、ブライダル業界へ足を踏み入れました。結婚式は普段レストランで食事をするのとは違い、人生で一度の門出のイベントです。その分携われる人も少なく、貴重な体験をできるのではと思いました。また、自分の人見知りが治るのではと思ったのも、理由の一つです。
プランナーが式当日もアテンドする機会があり、そこで披露宴を支えるサービススタッフやキャプテンの仕事を見ました。とても楽しそうだと思い、今では現場側の仕事につきました。
ブライダルキャプテンのお仕事内容
披露宴当日は、まずスタッフ全員を集めて進行や演出、入場の場所、コース料理の内容のほか、新郎新婦さまのこだわりなどを伝えるミーティングを行います。ここで、料理の提供をする人、キッチンから会場までに料理を運ぶ人、ドリンクを作る人、ドアやカーテンをオープンをする人、ご親族の案内をする人などの役割分担を決めます。披露宴の間は料理や演出のタイミングを指示する進行係を行います。また、新郎新婦さまに付き添いつつ、「あそこお客様が呼んでるよ」「もうすぐこの料理を出すよ」などの声かけをしながらスタッフのサポートと指示も行います。来賓の方に直接関わるのはスタッフなので、私は全体を俯瞰して見るようにしています。
披露宴のない平日などは、プランナーと進行や演出について打ち合わせをしたり、ドリンクの発注や引出物の準備、前述したスタッフのポジションの割り振りを考えたりと、わりと忙しくしています。
働いていて楽しい部分ややりがいを感じる部分
私は新郎新婦さまや親御さまと関わる時間が多いので、その方々から「今日は本当に素敵で良い時間だった。」「あなたにやってもらって良かった」と言われた時にやはりやりがいを感じますね。また、スタッフを束ねている立場なので、「スタッフさんが丁寧」「気が利くね」とスタッフが褒められた時もとても嬉しいです。初めは未経験で入ってきたスタッフが、数年働いてこのポジションもできるようになったなど、スタッフの成長を感じられる瞬間もやりがいの一つです。
自分自身では、披露宴という時間が決まったものの中で、100%の力を出せたときに楽しさを感じます。色々なコントロールで時間のパズルがピタッとはまったときには、嬉しいし気持ちがいいですね。
ブライダルの仕事で大変なこと、それをどうやって乗り越えたか
やはり結婚式や披露宴は、「一発勝負」という部分が大変だと思います。だからこそ、準備に手を抜かず、スタッフの教育もしっかりと行っています。私もキャプテンとして、2時間半の間にいかに新郎新婦さまに信用してもらえるかが勝負です。
仕事には慣れましたが、披露宴は同じものが一つとありません。来賓者の人数や演出、料理の内容が違いますし、親族さまだけの式やお友達だけの式など本当にさまざまです。お客様や新郎新婦さま全員が「良かった」と言ってくれない限り、成功とはいえないのではないかとも考えています。そして1人でも不満のある方がいれば、その時点でサービスとしては0点だとも思っています。
しかし、行き詰ったときには仲間である他の施設のキャプテン達が相談に乗ってくれます。毎回「そういう視点があったか!」と驚きますよ。同じ志を持った者同士、より良いサービスのために切磋琢磨しています。
アルバイトスタッフについて思っていること
一言でいうと「ありがとう」ですね。むしろこの言葉が全てだと思います。なんせブライダルの仕事は私一人じゃ絶対にできないですから。いつもスタッフの皆さんに助けてもらっています。だからこそ、スタッフを大切にしたい、無理なく働ける環境を作りたいと思っています。そのためにも、スタッフとのコミュニケーションを一番大事にしています。サービススタッフは毎週勤務する人もいれば、月1回だけ勤務する人など様々です。例えば、久しぶりに勤務する人には「久々だね!大丈夫そう?忘れてることがあったら遠慮なく聞いてね」と声をかけたり、疲れてるかな?と感じるスタッフには「大丈夫?一息ついてきたら?」と気にかけたりしています。
未経験で働き始めるスタッフも同様です。未経験の人のみでは現場は回りませんが、新人さんはこれから成長していく未来のスタッフです。私自身も未経験で始めたので、楽しみながら仕事を覚えていってもらえれば嬉しいです。
これからブライダル業界を目指す人やバリプラを使う方へのメッセージ
ブライダル業界は何年働いても特別な仕事だなと思います。きっとここでしか味わえない感動ややりがい、楽しさを見出せるはずです。お客様は目上の方が多いので、正しい所作や言葉遣いも学べます。未経験で始める人が多いので、気軽に飛び込んできてくれたら嬉しいです。
働くうえでアドバイスするとすれば、「三歩先まで考えよう」ということです。時間に限りのある披露宴ですから、自分で先回りして考えて行動すると、より良い仕事ができるはずです。
サービスを開始したばかりの「バリプラ」では、働く時間や職種、場所を自分で決められるのが最大の魅力かなと思います。「来週はここに行こうかな」と、ホテルやゲストハウス、レストランを自由に選べると、その分経験も増えますよね。派遣社員の場合はだいたい勤務する施設も決まっているので、新しい働き方ができると思います。
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